「もののけ」の世界へようこそ
湯本豪一氏が蒐集した約5,000点の日本最大の妖怪コレクションで、近世から現代までの錦絵から玩具まで多岐にわたるジャンルの資料で構成されています。
古くから伝わる、ろくろ首・猫又・河童・烏天狗などさまざまな妖怪の姿は、大変興味深く、現代の人々にとっても親しみやすい存在です。
このコレクションは、日本国内に留まらず、海外でも展示され、多くの方から注目されるコレクションです。
当館名誉館長
湯本豪一氏プロフィール
1950年 東京都墨田区生まれ。
1977年 法政大学大学院(日本史学)修士課程修了。
川崎市市民ミュージアム学芸員、学芸室長を歴任。
現在妖怪研究・蒐集を行うかたわら大学院や大学で教鞭をとる。
妖怪に関する書籍を含め多数の著書を執筆。
民俗学者・妖怪研究家。
湯本豪一コレクション資料紹介
『変化絵巻』上巻(部分)
江戸時代 全3巻
(上)32×1300cm、(中)32×1288cm、(下)32×1533cm
丹後国(京都府)を舞台にした妖怪譚を描いた絵巻。屋敷に住みついた狐によってさまざまな怪異が起こるというストーリー。『源頼政鵺退治』
江戸時代以降 136×123.5cm
暗雲立ち込める空から現れた鵺(ぬえ)に向かって矢を放つ源頼政(みなもとのよりまさ)を描く、迫力ある構図の錦絵。『百鬼夜行図着物』
江戸時代以降 136×123.5cm
百鬼夜行絵巻に登場する妖怪が描かれた着物。趣味的な意図で制作されたものと考えられる。『舌切り雀図印籠(したきりすずめずいんろう)』
江戸時代以降 7.7×5.4cm
※写真左:表、写真右:裏
「舌切り雀」を題材とした印籠。表面にはつづらから飛び出す化物たち、裏面にはそれに驚き顔を伏せる老婆が描かれる。『雷獣図(らいじゅうず)』
江戸時代 26×69cm
荒天の日、安芸国(広島県)の五日市に落下してきたという雷獣を記録した図。