秋と冬の企画展
「ユカイ・ツーカイ・妖怪ランド 妖怪と笑いの深~い関係」
期間:会期:令和6年10月17日(木)~令和7年3月4日(火) ※令和7年1月9日(木)から一部展示が変わります。
暗闇に対する不安や、自然をおそれる気持ちを源に生み出されてきた妖怪たち。しかし江戸時代以降、妖怪が印刷物で広がり、気軽に親しまれる存在になると一転、妖怪たちを主役にした「笑い」の世界が描かれるようになりました。ドジをふんだり、さんざんな目にあったり。妖怪たちは体を張ったギャグを披露して、見る者を笑わせてくれます。一方で、人間とは異なる妖怪たちならではの暮らしをつつましやかに営む姿に、思わず笑みのこぼれるような作品もあります。
妖怪といっしょに思い切り笑って!ときにはほっこりして。笑顔あふれる妖怪の世界を、どうぞお楽しみください。
ー関連イベントー
見どころ①
“おなら”で妖怪を退治する傑作絵巻「神農化物退治絵巻(しんのうばけものたいじえまき)」を初展示!
妖怪たちの姿がユーモラスで可愛らしい資料を大特集。
「神農化物退治絵巻(しんのうばけものたいじえまき)」(部分)江戸時代
※会期中、場面替えをおこないます。
見どころ②
不安な世の中も笑いで吹き飛ばす!妖怪風刺画を多数展示。
「印旛沼の怪獣」 江戸時代後期
見どころ③
おどろくポーズがお見事!あなたは真似できる?
妖怪と笑いの作品を引き立てる、名わき役・人間たちの姿を紹介。
「和漢百物語 頓欲ノ婆々(わかんひゃくものがたり どんよくのばば)」 月岡芳年 慶応元(1865)年 大判錦絵
【展示期間:10月17日~令和7年1月7日】
常設展示「日本の妖怪」
人知を超えた自然現象に対する畏怖や、心の不安から生み出されてきた妖怪。絵画や書籍、日用品、玩具などから、妖怪が人々の生活に密接に関わってきた様子を紹介します。
常設展示「稲生物怪録」
江戸時代の三次を舞台とした妖怪物語《稲生物怪録》。本や絵巻を中心に、実在した主人公とその歴史背景、伝播し続ける物語の魅力を紹介します。
チームラボ 妖怪遊園地紹介
描いた妖怪がスクリーンで動きだす、インタラクティブな作品を体験しながら学べる空間。
妖怪の存在をより身近に、面白く感じることができます。
お絵かき妖怪とピープル
teamLab, 2019, Interactive Digital Installationこの草原は、みんなの描いた妖怪たちとピープルが集まる広場です。紙に自由に、妖怪たち(河童、天狗、人面)やピープル(男の子や女の子)を描きます。すると、描いた絵に命が吹き込まれ、目の前の巨大な草原で歩き出します。 妖怪たちやピープルに触ると、びっくりして、様々なアクションをとります。
妖怪が住まうテーブル
teamLab, 2019, Interactive Digital Installationこのテーブルは、小人たちと妖怪たちが住んでいるテーブルです。小人たちはテーブルの中で走り回っていて、こちらには気付きません。しかし、テーブルの上に手を置いたり物を置いたりすると、気付いて、飛び乗って来ます。小人たちと遊んでいると、妖怪たち(カエルつづら、九尾の狐、五日市の雷獣)が現れて一緒に遊びだします。
妖怪カメラ
teamLab, 2010-, Interactive Installation「妖怪カメラ」は、サイネージで自撮りするカメラです。妖怪に囲まれたり、『稲生物怪録』のように様々な妖怪に驚かされたり、撮影者が河童に変身していくなど、撮影を楽しみながら妖怪を知るきっかけとなるオリジナルフレームで撮影することができます。撮影後はダウンロードしてSNSにシェアすることもできます。
エントランスホール
デジタル妖怪大図鑑
大画面でたくさんの妖怪を体感できるギャラリーです。大型タッチモニターには、空間いっぱいに次々と妖怪が現れ、前を通過する来館者に反応して興味を惹きます。気になる妖怪の写真にタッチして詳細を見たり、妖怪の種類や生息する場所、姿形などを選んで、関連する妖怪を次々に見ていくことで、新しい発見と学びを生み出します。